妙技会について

妙技会(竿燈妙技大会)は竿燈の技術向上を目的として、昭和6年(1931年)より開催されている大会です。
夜本番の竿燈が「夜竿燈」と呼ばれるのに対して、妙技会は日中に行われるため「昼竿燈」と呼ばれることもあります。

夜のにぎやかな祭りの雰囲気とは異なり、妙技会では緊張感にあふれた差し手・囃子方たちの真剣勝負をご覧いただけます。

現在妙技会は、秋田駅から徒歩約10分の「エリアなかいち」で実施されています。(雨天時は秋田市立体育館にて室内開催)
過去には千秋公園のふもとの中土橋や、通町で行われていたこともありました。

8月3日~6日の竿燈まつり期間のうち、妙技会は8月4日~6日の3日間にわたって開催されています。
8月4日・5日の2日間にかけて予選が行われ、最終日の8月6日には決勝が行われます。

また、6日には子どもたちの参加する小若の妙技会も開催されます。

上米町一丁目竿燈会の妙技会受賞歴についてはこちらからご覧いただけます。

妙技会の種目

団体規定演技

それぞれの団体ごとに、5人1組でチームとなり、竿燈の5つの基本技(流し・平手・額・肩・腰)を、一人ひと技ずつ演技します。
もっとも基本となる種目で、各町内・団体が練習の成果を発揮して競い合います。

妙技会を代表する花形とも言える種目で、各団体が精鋭たちを集めてチームを作成します。
団体規定演技では、1団体につき3チームまでエントリーが可能です。

演技は直径6mの円の中で行われ、いかに円の中心に近いところで演技ができるかが審査の大きなポイントとなります。
会場は屋外で風も吹くため、円の中心で演技をするのは簡単ではありません。
時には風に押されて動いてしまったとしても、そこからいかに迅速に、そしてしなやかに竿燈を操って元の位置に戻るか。その瞬時の判断が試されます。

竿燈を高くしならせる自由演技のような派手さはありませんが、
一歩でも足の動きを少なく、すこしでも提灯を揺れを小さく、そして手の指先まで意識して自分の綺麗な演技の形を見せる。そういった卓越した技量が試される、基本技の精緻を極めた種目です

団体規定演技の決勝戦はトーナメント形式で行われ、2チームが左右で紅白に分かれて同時に演技をします。
演技が終わると、笛の合図と同時に7人の審査員が紅白の旗を挙げ、旗の多く上がった方が勝利しトーナメントを進めます。
勝利したチームは喜びの歓声を上げ、敗北したチームは落胆して肩を落とします。そんな緊張感あふれる決勝トーナメントは妙技会の大きなみどころです。

団体規定演技

団体自由演技

団体規定と同様に5人1組で5つの基本技を演技しますが、団体規定は竿燈に継竹を2本足した基本の状態で行われるのに対し、団体自由ではさらに継竹を足し、竿燈を高くしならせて演技をします。

継竹を1本足すごとに加点があり、花傘や纏などの飾りも加点対象となります。

団体規定演技と同様、円の中心に近い場所で演技をするほど高い得点となりますが、風の吹く屋外で高くしなった竿燈を演技するのは非常に難しく、最後まで演技ができずに倒れてしまう竿燈もしばしば見られます。
また、高く足した竿燈の重さに耐えられず、竿が折れてしまい失格となることもあります。

まともに演技することすら簡単ではない中で、時には扇子を振ったり番傘を広げたりして演技をし、高い技量をアピールする差し手もいます。
基本技を極める団体規定演技に対し、団体自由演技では迫力にあふれたダイナミックな演技でそれぞれのチームが競います。

団体自由演技

団体戦の優勝

団体規定演技、団体自由演技でそれぞれ優勝した2つの団体は、まつり最終日の8月6日、夜の本番会場に先頭で入場します。優勝の証である特別な提灯を竿燈に提げて演技をし、会場でひときわ注目をあびる存在となります。

優勝チームの入場

個人

5人で1つずつ技を披露する団体戦の種目に対して、個人戦では基本技のうち流しを除いた4つ(平手、額、形、腰)をすべて一人で演技します。

差し手それぞれに得意技、苦手な技もありますが、個人戦に出場するためには4つの技すべてが高いレベルである必要があります。

4つの技を続けて一度に演技をするため、相当な体力も必要です。 体力と集中力を極限まで消耗して演技を披露する種目は、まさに熟練の差し手にしかできません。
個人戦で優勝した選手はその年のチャンピオンとも呼ばれ、竿燈名人として大会の歴史に名を刻みます。

大若個人

囃子方

妙技会に参加するのは差し手だけではなく、囃子方もその腕を競い合います。
囃子方の種目では笛1人、太鼓2人を一組として、「流し囃子」と「本囃子」を演奏します。

上太鼓・下太鼓のリズムとバランス、バチさばきの威勢のよさ、笛の音色の伸び、メロディの伝統性、笛と太鼓の調和などが審査項目となります。

お囃子は竿燈の演技には無くてはならないものであり、差し手の演技を引き立て、祭りの熱気を盛り上げる重要な役割を担っています。
各町内によって、代々受け継がれてきたお囃子の音色には個性が見られ、妙技会ではそうした違いも楽しむことができます。

大若囃子

小若

まつり最終日の8月6日には、子どもたちが参加する小若の妙技会も行われます。
小若の種目は団体規定と囃子方の2つで、大若と同様に、団体規定は5人1組、囃子方は笛1人・太鼓2人の3人1組で行われます。

一回り小さな小若の竿とはいえ、高さは約7m、重さは約15kgあります。
時にはバランスを崩しながらも、みんなが一丸となって一生懸命に演技をする姿には心を打たれます。

小若規定演技